きっかけは、1人だけ泣いてるのに両手が塞がってた瞬間

生後2ヶ月のころのことです。双子の兄のほうが泣いていて、私は弟をエルゴで前抱っこしながらあやそうとしたら、両手が完全にふさがって何もできない、という状況になりました。弟を床に置けばそっちも泣き出す。兄に向かって「ちょっと待ってて!」と言っても当然通じない。

そのとき「あ、2人同時に抱けたらいいのに」と思ったのが、2本使いを始めるきっかけです。Instagramで「双子 抱っこ紐 2本」で検索したら、同じことをやっているお母さんたちが出てきて、「これ本当にできるんだ」と思って試してみました。

最初はおそるおそるでしたが、やってみると意外と安定するし、両手がフリーになるのがびっくりするくらい便利でした。ただ、コツをつかむまでは結構大変だったので、やり方とポイントをまとめておきます。

[写真:生後2ヶ月ごろの双子2人がそれぞれ泣いている様子(ベビーベッドの中)]

どの組み合わせがよかったか:エルゴ前抱き+ベビービョルン前抱き

我が家でいちばん長く使った組み合わせは、エルゴ(OMNI 360)で1人を前抱きして、ベビービョルン(MOVE)でもう1人を前抱きというスタイルです。後ろ抱きも試したんですが、後ろの子の様子が見えないのが怖くて、結局2人とも前向きに落ち着きました。

エルゴを先に装着して体に密着させ、その上からベビービョルンを重ねるように装着するのがポイントです。ベビービョルンは肩と腰でしっかり荷重を分散してくれるので、2本重ね装着でも想像よりしっかり支えられました。

2人合わせると体重が変わります。我が家の場合、生後2ヶ月のとき双子それぞれが約4kgで合計8kg、生後4ヶ月で合計12kgになりました。12kgを1人で支えると、正直30分が限界です。そこは体力との相談でした。

[写真:エルゴとベビービョルンを2本装着した状態で、2人を抱えているところ(正面から)]

装着の順番と安全対策:これだけは守ってほしいこと

2本使いで絶対に押さえてほしい安全ポイントを正直に書きます。私自身は育児の専門家ではないので、「我が家でやっていたこと」として読んでください。

まず装着の順番。外側になるほうの抱っこ紐から先に装着します。我が家は「エルゴを先、ベビービョルンを後」でした。エルゴのほうが体にしっかりフィットするので先に装着して、ベビービョルンを上から重ねるイメージです。

次に赤ちゃんの体勢確認。抱っこ紐の中で赤ちゃんの顔が埋まっていないか、首が前に垂れていないか、必ず装着後に確認します。2人いると片方に気を取られてもう片方の確認が疎かになりがちなので、「右の子→左の子」とルーティンを決めてチェックしていました。

装着時間は30分以内を目安にしていました。2人合わせると体重がかかるので、腰への負担が想像以上に大きいです。帝王切開後の私は、術後3ヶ月くらいまでは腰が特につらかったです。

あと、座ることができないというのも盲点です。2本装着すると、椅子に腰をかけようとすると外側の赤ちゃんが椅子の背もたれに当たります。外出するときは「座れる場所がなくても大丈夫か」を考えてから出かけるようにしていました。

[写真:抱っこ紐装着中に赤ちゃんの首元・顔の向きを確認しているところ(横から)]

いつから使えて、いつが限界だったか

月齢と体重の目安でいうと、我が家の経験はこんな感じです。

生後2ヶ月(各4kg、合計8kg)から始めて、生後5ヶ月(各7kg、合計14kg)あたりで「これ以上は腰がもたない」と感じて、頻度が大幅に下がりました。生後6ヶ月(各8kg、合計16kg)以降は、ほぼ使わなくなりました。

抱っこ紐自体のスペックとしてはエルゴ OMNI 360が最大体重20kgまで対応しているので、紐のほうは余裕があります。ただ、ママの体の限界のほうが先に来るというのが正直なところです。

「生後0〜5ヶ月ごろ、外出が必要なときの切り札」として使う、くらいの感覚がちょうどよかったと思います。ベビーカーが使いにくい場所・混んでいる病院の待合・実家への帰省中、このへんでかなり活躍しました。

[写真:帰省中の新幹線ホームで2本装着スタイルで双子を抱えている後ろ姿]

ベビービョルンとエルゴ以外でも試した組み合わせ

友人からコニーを借りて試したこともあります。コニーはストレッチ素材で伸縮するので装着がしやすいんですが、2本目として重ねるにはちょっと固定力が弱く感じました。新生児期(体重3kg前後)のときはコニー2本使いもありかもしれませんが、4kg超えてくるとエルゴかベビービョルン系のほうが安定感があります。

バディバディという韓国ブランドの抱っこ紐も双子ママの間でよく名前が挙がります。2本使いに対応した設計になっていて、日本でも購入できます。価格帯はベビービョルン MEなどより手頃なので、コストを抑えたい場合の選択肢として参考にしてみてください。

抱っこ紐の選び方全般については双子育児の必需品リスト完全版でも触れているので、何を基準に選べばいいか迷っている方はそちらも合わせてどうぞ。

[写真:棚に並べたエルゴ・ベビービョルン・コニーの3本。それぞれラベルを手書きして「用途メモ」を貼っている]

ワンオペで1人で2人を装着するコツ

「夫がいないとき、1人で2本装着できる?」という疑問は、多くの双子ママがぶつかるところだと思います。慣れれば1人でできます。ただ最初の1週間くらいは練習が必要でした。

手順としては、まず床にバウンサーや固定できる場所を用意して1人を待機させます。次に、1本目の抱っこ紐を装着した状態で1人目を抱え入れます。そのまま立って、2本目を上から着け、2人目を抱え入れる、という流れです。

問題は2人目を抱え入れるとき。すでに1人目を前に抱いているので、床の赤ちゃんをしゃがんで持ち上げるのが難しい。我が家では高さのある場所(ダイニングテーブルの上に安全に設置したマット)から抱え入れる方法に落ち着きました。高さがあると腰の負担がかなり減ります。

こういうワンオペの工夫は、ベビーカーとの比較も含めて双子ベビーカー縦型 vs 横型の記事でも触れているので、外出手段全体を考えたい方はそちらも参考にしてみてください。

[写真:ダイニングテーブルの上のマットから赤ちゃんを抱え入れる動作。1人はすでに前に抱かれている]

2本使いを続けてよかったこと・しんどかったこと

よかったことを正直に書くと、両手が完全にフリーになるというのは本当に助かりました。スーパーで荷物を持てる。病院でお財布を出せる。上の子がいる家庭なら上の子の手を引ける。ベビーカーが入れない狭い場所でも動ける。これだけで使い続ける理由になりました。

しんどかったことも正直に。腰と肩が毎回終わるというのは本当で、30分以上やると翌日以降に響きます。帝王切開後は特に腹筋・体幹が弱くなっているので、回復の様子を見ながら時間を調整していました。あと、真夏は地獄です。2人分の体温が密着するので熱がこもって、15分でぐっしょりになります。夏の外出には向いていなかったです。

もう1つしんどかったこと。2本分の洗濯・手入れが地味に大変でした。エルゴのシートは取り外して洗えるので、2週間に1回くらい洗濯機へ。ベビービョルンは拭き洗いと部分洗いで対応。2本になると乾かす場所も手間も倍増します。使用後は毎回バックルやベルトの位置をリセットする習慣も必要で、最初の1ヶ月くらいは「準備→装着→片付け」の流れを体が覚えるまでに思ったより時間がかかりました。

うちでは「あってよかった」育児グッズです。2本目を買うのに躊躇する気持ちもよくわかるんですが、結果的に元を取れたと感じています。生後0〜5ヶ月という短い期間でも、それだけ登場頻度が高かったので。