双子妊娠で管理入院が必要になる理由

双子(多胎)妊娠は、単胎妊娠と比べてさまざまなリスクが高くなります。そのため、多くの産院では「安全のために早めに入院して経過を見ましょう」という方針をとります。管理入院の主な理由としては、切迫早産(子宮収縮が早い段階から起きやすい)・TTTS(双胎間輸血症候群)のリスク管理・一絨毛膜二羊膜(MD)双胎での厳重な経過観察、などがあります。

私の場合は「二絨毛膜二羊膜(DD)双胎」だったので、一絨毛膜双胎と比べるとリスクは低い方でしたが、それでも34週で「そろそろ入院しましょう」と言われました。理由は「2人の体重差が出てきていること」「子宮頸管長が少し短くなってきていること」でした。当日の外来で「今日から入院ですか?」「はい、今日からです」という流れで、荷物を取りに一度帰らせてもらって夕方には入院という展開でした。

妊婦健診で「入院になるかもしれません」と言われた翌週に入院になるケースもあれば、私のように「今日から」という突然のパターンもあります。双子妊娠中は「いつでも入院グッズが取り出せる状態にしておく」ことを強くおすすめします。

34週の入院生活:1日のスケジュール

34週で入院してから、37週で帝王切開になるまでの約3週間の入院生活を振り返ります。

1日のスケジュールはこんな感じでした。朝6時ごろに検温と血圧測定(ナースの巡回)。朝食は7時半ごろ。午前中はCTG(ノンストレステスト)という胎児心拍モニタリングを1回(約30〜40分)。昼食は12時。午後は基本的に自由で、夕方にもう一度CTGがある日もありました。夕食は18時ごろ。21時には消灯。

強制的に「ただ横になっている」だけの時間が多い入院生活は、最初は「意外とゆっくりできるかも」と思っていたのが、3日目くらいから「暇すぎる」に変わりました。読んでいた育児本も1週間で読み終わってしまい、Netflixが命綱になりました。

[写真:病院のベッドサイドにイヤホン・スマホ・本・小さなポーチが並んでいる。「入院中の必需品」が分かる構図]

双子妊娠の管理入院:持ち物リスト

実際に入院してみて「これは必須だった」「これは不要だった」を整理すると、こういうリストになります。

必須だったもの

ストロー付きのマグカップ(横になったまま飲める)。モバイルバッテリー(ベッドから充電器のコンセントが遠いことが多い)。イヤホン(相部屋だと音が出せない)。前開きのパジャマ(CTGのたびにお腹を出すので、ワンピースより前開きが断然楽)。母子手帳・保険証・限度額適用認定証(入院前に限度額認定証を申請しておくと支払いが楽になる)。

持って行ってよかったもの

電子書籍リーダー(紙の本は重くて種類を持ち込めない)。入院中に読む本・ドラマ・映画のダウンロード(院内のWi-Fiが安定しないことがある)。お気に入りのフェイスパック・スキンケア(気分転換になる)。小さめのぬいぐるみ(気持ちの面で意外と助けになった)。

不要だったもの

紙の本を大量に(持ち込み重量制限あり・電子書籍で十分)。体重計(病院で毎日測ってくれる)。大量の着替え(週1〜2回の洗濯で回せる)。

管理入院中の費用感

3週間の入院で費用はどのくらいかかったか。私の場合は限度額適用認定証を使って約90,000〜110,000円でした(個室料・食事代は別途)。

限度額適用認定証とは、高額療養費制度を事前に申請することで、医療費の支払いを所得に応じた上限額に抑えられる制度です。申請しないで入院すると、一度全額払ってから後で返金される流れになりますが、認定証があれば最初から上限額の支払いで済みます。妊娠中に間に合うなら事前に申請しておくことを強くおすすめします(健康保険組合か協会けんぽに申請書を送るだけ)。

また個室か大部屋かで費用が変わります。私は個室でいたかったのですが病棟の空き状況で相部屋に通されました。相部屋は大部屋料金がかからない代わりに、夜中の他の患者の声や物音がある程度は避けられません。入院前に「個室の希望を伝えておく」と、空きが出たときに優先してもらえることがあります。

[写真:高額療養費制度の申請書類と健康保険証が並んでいる]

入院中のメンタル:3週間で感じたこと

管理入院でつらかったのは、「いつ産まれるか分からない状態で待つ」こと、そして「夫に全部任せながら家が気になる」ことでした。

入院中、夫は仕事をしながら家のことを一人でこなしていました。家のこと・仕事・週数回の面会、という状態で夫もかなりきつかったと思います。面会に来るたびに「大丈夫?」と聞いても「うん、大丈夫」という答えしか返ってこないのが逆に心配でした。

入院が長期になると、「早く産まれてほしい」という気持ちと「まだ早いから産まれないでほしい」という気持ちが交互に来ます。34週時点では肺の成熟がまだなので、1週間でも長く待つほど赤ちゃんの安全につながるというのは頭では分かりつつ、「いつまで横になっていればいいんだろう」という閉塞感が3週目に入ると出てきました。

気持ちの整理に役立ったのは、「37週まで入院が続いたら帝王切開」という目標週数が明確にあったことです。「37週まで」というゴールが見えていたので、「あと〇日」とカウントダウンできました。終わりの見えない入院と、目標週数のある入院では気持ちの持ち方が全然違います。

34週の入院から37週の帝王切開へ

結局、37週0日で帝王切開で2人を出産しました。帝王切開の詳しい体験談はこちらの記事でも少し触れています。帝王切開そのものの体験(麻酔・手術中の感覚・回復)については別の記事でも書く予定です。

34週から37週まで、約3週間の入院でした。最終的に2人を元気に出産できたという結果があるので「管理入院して本当によかった」と今では思えますが、入院中はやはり精神的にきつい場面がありました。これから双子妊娠で入院を控えている方に伝えたいのは、「暇つぶしの準備だけじゃなく、メンタルの準備もしておいた方がいい」ということです。

不妊治療5年を経てやっと授かった双子だったので、「絶対に元気に産む」という気持ちは強かったです。それが入院中の支えになっていたと思います。不妊治療から双子妊娠に至るまでの経緯は体外受精で双子になる確率と私の体験の記事で書いています。