ネントレ(ねんねトレーニング)とは?基本の確認
ネントレとは、赤ちゃんが自分の力で眠れるようになるためのトレーニングのことです。毎回授乳や抱っこで寝かしつけている場合、夜中に目が覚めたときに同じ条件がないと再入眠できない「寝かしつけ依存」が起きやすくなります。ネントレはその依存を解消して、「眠くなったら自分で眠れる」状態にするためのプロセスです。
大きく分けて「泣かせる系(ファーバー法など)」と「泣かせない系(やさしいネントレ・プチネントレなど)」があります。双子の場合、どちらを選ぶかが特に重要で、その理由も後半に詳しく書きます。
双子のネントレはいつから始める?
ネントレを始める時期の目安として「生後4〜6ヶ月」がよく挙げられます。この時期は昼夜の区別がつき始め、生理的な夜泣きが減ってくる時期です。日本で人気の「おやすみ、ロジャー」「ジーナ式」「ファーバー法」などのアプローチはいずれもこの時期以降を推奨しています。
私が始めたのは生後5ヶ月。きっかけは「夜中の授乳が終わっても2人交互に起きるので、まとまって眠れる時間が2〜3時間しかない」という体力の限界でした。産後5ヶ月間、慢性的な睡眠不足が続いていて、「このままでは体が持たない」と感じたのが正直な理由です。
双子だと、1人が夜中に泣くともう1人が起きることがあります。最悪の場合は「1人をやっと寝かしつけたら今度は2人目が起きた」という連鎖になる。この連鎖を断ち切るためにネントレが有効という話は双子ママのブログやSNSで読んでいましたが、実際に試すには勇気が必要でした。
双子のネントレ:同室か別室か問題
双子ネントレで最初に直面するのが「2人を同じ部屋でネントレするか、別の部屋で別々にやるか」という問題です。
同室でやる場合のメリット:部屋を分ける必要がない(スペースの問題が解決しやすい)。一方が泣いても、慣れてくるともう一方がそれほど起きなくなることがある。
同室でやる場合のデメリット:最初のうちは「1人が泣く→もう1人が起きる→両方泣く」連鎖が起きやすい。泣かせる系のネントレが特に難しくなる。
別室でやる場合のメリット:互いに影響しあわないので、1人ずつ独立してトレーニングできる。泣かせる系でも「連鎖」のリスクが下がる。
私は当初「別室でやる」を選びましたが、我が家の間取り(2LDK)の問題で完全な別室分けが難しく、最終的に「同室で、2台のベビーベッドを少し離した位置に置く」という形にしました。
「泣かせない系」から始めた理由
双子だったので、私は「泣かせない系のネントレ」を選びました。理由はシンプルで、泣かせる系(ファーバー法)は「一定時間泣かせる→様子を見に行く→また泣かせる」というサイクルで進めますが、双子だと一方が泣いている間にもう一方が覚醒してしまうリスクが高いためです。
「泣かせない系」として実践したのは「眠くなってきたらベッドに置く→泣いたらすぐに行く→でも毎回同じ方法(抱き上げ)ではなく、少しずつ介入の度合いを減らしていく」というアプローチです。
最初の3日間は何度もベッドに置いては泣かれて、を繰り返しました。4日目あたりから一方がベッドに置いてもそのまま眠る日が出てきました。2人ともが安定してくるまでには2〜3週間かかりましたが、1ヶ月後には「授乳後にベッドに置けば自分で眠る」という状態になりました。
ホワイトノイズは双子ネントレの必需品
双子のネントレで特に効果があったのがホワイトノイズの活用です。一方が泣いたときの声で、もう一方が起きるのを防ぐためにホワイトノイズマシンを常時かけていました。
ホワイトノイズは「一定の音でさまざまな雑音をマスキング(遮蔽)する」効果があります。1人の泣き声を完全に遮断することはできませんが、「急に大きな音がする→もう1人が起きる」という刺激を和らげる効果がありました。実際に、ホワイトノイズをかけ始めてから「連鎖覚醒」の頻度が明らかに減りました。
音量の目安は「大人が普通に話す声くらい(55〜65デシベル程度)」が一般的です。大きすぎると聴覚への影響が懸念されるので、ベッドから1メートル以上離した位置に置くのがおすすめです。
ネントレ中の「双子だけの難しさ」
ネントレの本には「泣いても一定時間は介入しない」「反応するタイミングを徐々に遅らせる」などの指示がありますが、双子の場合は1人目に介入している間に2人目が起きることがある、という問題が常につきまとます。
私が工夫したことのひとつは「寝かしつける順番を固定する」ことでした。飲む量が多く眠くなるのが早い方を先にベッドに置き、もう1人を少し後から置く。先に寝た方は深い眠りに入りやすく、後から来た泣き声に影響されにくくなります。この「時差置き」が双子ネントレで一番効いた工夫でした。
もうひとつは「日中のお昼寝のタイミングを揃える」こと。2人の昼寝リズムがバラバラだと夜の就寝時間もずれ、ネントレのリズムが作りにくくなります。日中から2人のスケジュールをできるだけ同期させていくことが、夜のネントレの成功率にかかわります。
ネントレが成功したサインと、その後の変化
「成功」の定義は人によって違いますが、私が目指していたのは「夜中の授乳回数が2回以下になること」と「夜間に覚醒しても自分で再入眠できること」でした。
生後5ヶ月からネントレを始めて、約6〜7ヶ月ごろには「夜中の授乳が1〜2回で、その後は自分で眠る」という状態になりました。それまで「2〜3時間おきに交互に起きる」だったのが、「22時に寝て3〜4時に1回起きる、その後朝6時まで」という流れに落ち着いてきた。この変化がどれだけ大きかったか、双子育児中の親にしか分からないと思いますが、「4〜5時間まとまって眠れる」だけで体力の回復が全然違いました。
双子育児の睡眠と1日のタイムスケジュールの詳細は双子ワンオペのリアルな1日タイムスケジュールも参考にしてみてください。