双子出産でかかる費用の「構造」を理解する
双子の出産費用は大きく4つのカテゴリーに分かれます。①管理入院費(早産リスクのための入院)、②分娩・出産費用(帝王切開の場合は手術費を含む)、③新生児入院費(NICU/GCUへの入院が必要になった場合)、④妊婦健診費用(双子は通院頻度が高くなる)。
単胎(一人育児)の場合、①の管理入院が不要なケースが多く、③のNICU入院もないケースが多いです。双子の場合はどちらも発生しやすいため、費用の合計が単胎より大きくなります。
管理入院の費用:私の場合(34週から約3週間)
私は34週から管理入院し、37週の帝王切開当日まで約3週間入院しました。管理入院の費用は健康保険の対象外(入院基本料・食事代)と対象(医療処置)が混在します。
高額療養費制度を使うことで、医療費の自己負担に上限が設けられます(収入によって異なるが、概ね月8〜10万円が上限の目安)。管理入院中は「限度額適用認定証」を事前に準備して病院の窓口に提出することで、実際の支払いが上限額で済みます。管理入院が決まったら、加入している健康保険(社会保険または国民健康保険)の窓口に申請してください。
管理入院の詳細な体験については34週管理入院の記録の記事に書いています。
帝王切開の費用:保険適用で自己負担を抑える
帝王切開は保険診療の対象です(緊急・予定どちらも)。手術費・麻酔費・入院費が保険3割負担になります。これに加えて、加入している生命保険・医療保険の「手術給付金・入院給付金」が出る場合があります。
私の帝王切開の費用については帝王切開体験の記事でも触れています。高額療養費制度との組み合わせで、手術月の実際の支払いはかなり抑えられました。
NICU入院費:子どもの医療費は助成の対象
子どもが早産・低体重で生まれた場合にNICU(新生児集中治療室)やGCU(新生児回復期治療室)に入院することがあります。双子は早産になりやすいため、このNICU費用が発生するケースが多いです。
重要なのは「子どもの医療費は乳幼児医療費助成制度(子ども医療費助成)の対象になる」ことです。多くの自治体では0〜中学3年生(または18歳まで)の医療費が無料または低額になっています。NICU入院の期間も助成対象になる場合が多く、「数週間のNICU入院でも窓口負担がゼロだった」というケースもあります。
ただし、各自治体の制度内容によって助成範囲が異なります。出産前に「お子さんの医療費助成はどの範囲まで?」を確認しておくことをおすすめします。
出産育児一時金100万円:実際の手元残高
双子の場合、出産育児一時金は2人分で合計100万円(1人50万円×2)受け取れます。ただしこれが丸々手元に残るわけではありません。詳しい計算と実際に手元に残った金額は双子の出産育児一時金の記事で全部書いています。
簡単にまとめると、管理入院費・分娩費・退院後の医療費などが差し引かれた後、手元に残るのは一時金の半分以下になることが多いです。「100万円もらえる」という情報だけを見て「出産費用は一時金で全部まかなえる」と思わないようにしてください。
妊婦健診費用:双子は回数が多い
双子妊娠は単胎より通院頻度が高くなります。単胎なら2週間に1回の健診が、双子の場合は1〜2週間に1回(状態によっては週1回)になることもあります。健診1回の自己負担額は自治体の補助券(無料クーポン)で賄えますが、補助券の枚数を超えた分は実費です。
双子妊娠を宣告された直後から、かかりつけの産婦人科・MFM(母体胎児医学専門医)などへの受診頻度が上がることを想定して、健診費用の余裕を持っておいてください。